RANUN ーラナンーdiary

アパレル情報、ものづくりについて発信**

「made in japan」とは

 

最近、よく

「made in japan」と強調している

お洋服を見かけませんか??

( United tokyoなど...)

 

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日商談で

「made in japan」と謳いたい。

(既にネームを作ってしまった!)

 

 

でも値段や仕様の関係で

途中の工程まで中国で縫製したい!

 

残りの工程を日本でしたら

なんとか「made in japan」と

謳えるのではないか。

という話がありました。

 

そこで

根本的に「made in japan」の基準は何か、

考察してみました。

 

 

 

 

 

結論

 

特に決まった規定はない!!!!!

かなりグレーな状況だと判明しました。 

(アパレル業界だけかも)

 

 

 

「made in japan」の定義

 

日本の法律においては

「実質的な変更をもたらす行為が行われた国」と定義されています。

公正取引委員会 景品表示法第4条第1項第3号に基づく告示の中の、

「商品の原産国に関する不当な表示」) 

 

つまり、その性能が出来上がる瞬間の

どこの国にあったか、ということになります。

 

 

 

また、WTO世界貿易機関)の原産地規則は

「生産が2か国以上にわたって生産される場合は、

実質的な変更が行われた国を原産国とする」とされています。

そして「HSコードが変更されるくらいの新しい特性を与える行為」とも

記載があります。

 

 

つまり、単純な部品の組み立てや、ラベル貼、検査などは

これに該当しないということになります。

 

※「HSコード」とは貨物を輸出入する際、

 品目分類に用いる輸出入統計品目番号のことです。

 ex) ポリエステル100%で作られた服に対するHSコード

   :6213   (数字は適当ですが、このように数字で管理されています。)

 

 

 

「made in japan」と呼べないもの

 

 ■海外の工場で最終工程まで縫製された服

■日本の企業が設立した海外工場で、現地の人、

 あるいはそこに駐在する日本人が縫製し

 最終工程まで縫製された服

 

※「最終工程」は1着の服として完成された段階のこと

 

→日本で最終工程まで

 縫製されたものは「made in japan」と呼べない。

 

 

 

 

完全に「made in japan」と呼べるもの

■ 日本の工場で1から最終工程まで縫製したもの。

■ 中国人が日本の工場で働き、

  縫製したものでも「made in japan」と呼べる。

 

→日本の縫製工場で1から最終工程まで作成されたものは

 「made in japan」と言える!

 

 

 

 

グレーゾーンな「made in japan」」

 

 ■服としては完成させて日本へ輸入。

 そのあと、日本で

 ブランドネームや下げ札をつけた場合、

 「made in japan」と呼べる。

 (上記工程でつけたブランドがあるとか、ないとか,,,,,,)

 

 

■最終工程の1つ手前の段階で、日本へ輸入。

 日本でパンツの紐を通すなど、最終工程をした場合

 「made in japan」と呼べる。

 (とあるブランドはあまり良くないと思い、「japan quority 」にしたとか.......)

 

 

 

→各ブランドの認識で

 「made in japan 」と呼べるか呼べないかは変わってくる。

  ただし、上記の場合、「made in japan」と書かないほうが賢明。

 

  工程の6割を日本でした場合「made in japan」と呼べるという人も多かった。

 

 

最後に

 

客先、社内においても

何人か質問しましたが

人によって基準が違うという

結果でした。

 

 

 

「やったもん勝ち」???

な雰囲気が凄く漂う

「made in japan」でした....

 

納期やコスト、工場キャパの問題で

急遽、日本で縫製できないことも

あることも察します。

 

ですが、、、

 この現状を知ると「made in japan 」に対して

価値を感じなくなってしまいますね。

 

 

規定をきちんと定めて

「made in japan 」の価値を高めて店頭に

出して欲しいです。

 

 

 

 

ラナン-RANUN-